ある一人の作家について

津島佑子さんという作家がいます。
残念ながら、津島さんは、今月の18日に亡くなりました。

僕の好きな作家の一人です。特に『火の山―山猿記』という本が面白くて夢中で読んだことがあります。

津島さんは、実は、有名な太宰治さんの娘です。

本日の朝日新聞に、津島さんを追悼する、柄谷行人さんの文章が載っていました。この文章を読んで初めて知ったのですが、津島さんは、自分の父親が太宰治であることを同人誌の仲間たちに隠していたそうです。
柄谷さんの言葉を借りれば「彼女は普通なら作家となるのに有利と見えるような条件を打ち消して、ただの人として出発ためにただならぬ苦労をしていたのである」。

「虐げられたものへの共感と深い愛情をもつ作家」である津島さんの小説をもっと読みたいと思っています。


秋山大治郎
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